#120 ジェンダーとスポーツ

オープンシンポジウム「ASEAN-JAPAN Actions on Gender and Sports」

https://www.juntendo.ac.jp/athletes/asean2020/open_symposium/

に参加しました。

 

”ジェンダー” という言葉が東京オリンピック2020の開催中に

何度も耳にした方も多いと思います。

今回、オリンピックの開会式で選手が入場する時

先頭に立つ旗手が男女いました。

男女が並んで国旗を持って入場する大会は今大会が初めてだったそうです。

ジェンダー(gender)とは、生物学的な性別(sex)に対して、社会的・文化的につくられる性別のこと

東京オリンピックは非常に”多様性”が重要視されていた大会だと

強く印象に残り、今回もこのシンポジウムに参加してみようと思った

きっかけにもなりました。

『ASEAN-JAPAN Gender Equality in Sports』

スポーツのあらゆる場面において、ジェンダーが平等であることや、

スポーツにおいて女性アスリートの活躍や女性指導者が

ロールモデルとして、可視化されることで

女性自身が勇気や自信を与える要因となる

一つのきっかけがスポーツである、という主旨の内容でした。

そういう意味では、東京オリンピックが託された意味が

非常に重要であることを

また違う視点で、捉えることが出来ると感じました。

 

特に印象に残った言葉は

『女性は今まで、ジェンダーギャップの概念によって

指導者としての経験やベーシックな知識を身につける機会がなかった』

『単に女性リーダーの数を増やせばいい、というわけではなく

男性と同じように、ということではなくその人それぞれの能力を生かす』

 

確かに私自身がこの”ジェンダー”に共感を覚えつつも

生きてきた教育、環境で染み付いた世の中の常識を覆す教育や情報を

身につける機会は、身近になかったと思います。

 

『教育』『学ぶ機会を与える』

それすら”女性だから”という理由で切り離されている社会が実在することも

なんとなく知りつつも、自分には関係ないことだと思っていたことは

確かかもしれません。

9月に3日間受講する、『女性リーダー・コーチアカデミー2021』

https://www.juntendo.ac.jp/athletes/women_coaches_academy/

に先立って

とても心を動かされたり、

自分がこのアカデミーで教育を受けられる有難さや

何が出来るのだろうかと考えるきっかけになりました。

 

まだまだ自ら発信していく知識も情報も

そして勇気も自信もないけれど

確実に、何か変わりつつある思考や環境を感じているのは確かです。

 

トレーナーとしてひたすら進んできた私の役割や

これからの自分の生き方を考える時期なのかもしれません。

 

 

About the author: MISAKA AYA

バレーボール競技専門の女性フィジカルトレーナーです。 現場での活動を通して、スポーツについて思うこと、選手と指導者、チームとの関わり方、目標とする大会へ向けての準備(コンディショニング)について書いています。バレーボーラーの日頃の活動の+αに繋がれば幸いです。