コンディショニングにまつわる内容を挙げていきます。
理論的な難しいことはさておき
基本的なこと・実践可能なことを
わかりやすく情報提供したいと思います。
(ブログ「女性アスリートのコンディショニング」の続きです)
今回のテーマは「食」「栄養」。
鹿児島にあるKAGO食スポーツさんが
アスリートや子供たち、そして取り巻く保護者、指導者へ向けて
セミナーを積極的に開催されています。機会があれば
是非お話を直接聞けるといいですね。
参考資料:一般財団法人 日本女性医学学会監修「女性のための健康・栄養ガイドブック(成長期・アスリート編)
【内容】
- アスリートにとっての栄養・食事とは
- 補食の上手な摂り方
- まとめ
【アスリートにとっての栄養・食事とは】
- カラダを作る材料になる
- カラダを動かすためのエネルギー源になる
- 体調を整える
人間のカラダは「食べるもの」で作られています。
毎日、毎日口(くち)から入るものが、カラダを作る・動かす・整える”材料”となっています。
妊婦さんのお腹にいる赤ちゃんは、それこそお母さんの食べるものが自分のカラダづくりの材料の全てです。
そしてお母さんのカラダもまた、赤ちゃんが育つベッドです。
・・・・とイメージしてもらえれば少し食の大切さが伝わるでしょうか。
食べるものは、成長と共に「選ぶ」力が必要になります。
では、アスリートの食事とは、どういったものが良いのでしょうか?
アスリート・・といっても
年齢・性別・成長度合い・体格・競技種目・練習内容(身体活動レベル)によって
どれだけ食べたらいいか(必要量)は異なります。
下の表は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」です。
また、食べるものの「バランス」も大切ですね。頭に入れておいてください。
・栄養素の主な働き
・食品に含まれている栄養素
下の図は「基本の食事の形」です。よく教科書で見る絵ですよね・・・
- 主食
- 主菜
- 副菜
- 牛乳・乳製品
- 果物
「1日の食べるべき量(摂取カロリー)」と「基本の食事の形」を覚えましょう。
【補食の上手な摂り方】
上記の通り、アスリートは一般の人よりも多く動くので
その分必要なエネルギーと栄養素が多くなります。
そのため、朝・昼・夜の3食だけでは摂りきれないエネルギーと栄養素を摂ることを
「補食」といいます。
補食が必要なタイミングは3回の食事(朝・昼・夜)の間隔が
試合や練習時間によって長く空いてしまう時に摂ります。
1日のスケジュール例と合わせて、補食の内容を見てみましょう。
<トレーニング前>
*炭水化物を摂る
→カラダを動かすエネルギー源となるため
運動前1〜2時間・・・おにぎり・あんまん・ジャムパン・カステラ
運動直前(時間がない時)・・果物・エネルギーゼリー・100%果汁ジュース
*CHECK!*
食べてすぐにエネルギー源となるわけではありません。
食べた食物は、胃で消化されてからカラダへ吸収されてはじめてエネルギーとなります。運動前に摂る補食は、特に消化の良いものを選びましょう!
<トレーニング後>
*炭水化物とタンパク質を摂る
→回復・筋肉の修復の材料となるため
・おにぎり(鮭やツナなどの具)
・サンドイッチ(ハムやチーズなどの具)
・肉まん
・フルーツヨーグルト など
【まとめ】
カラダを作ったり、動かしたり、修復したり、回復したり・・・
食べるモノって、こんなにカラダに影響するのです。
アスリートは、身体が資本。
健康で、元気なカラダが整ってこそ日頃の練習の成果が
試合で発揮できる準備が整います。
今回は・・・
・身体活動レベルで必要なエネルギー量が違うこと
・バランスの良い食事の形には基本形があること
・食事(朝ごはん・昼ごはん・夜ごはん)間が長くあく場合、多くのエネルギーが必要なアスリートは
「補食」を上手に選び、不足分を補うこと
覚えて、早速活用していきましょう!
【編集後記】
”人が変わる”要因は「環境」だそうです。
食についても「環境」です。
私の母は、なんでも作って食べさせてくれました。外食に出かけることはほとんどなかったと思います。
おやつも、誕生日のケーキも、パンも一緒に作った思い出が残っています。
嫁いだ先の義母はとても料理が上手です。
素材にもこだわり、味噌やジャム、なんでも手作りです。
私にとって「食」を大切にすることは当たり前でした。
朝ごはんを食べることも、当たり前でした。
自分が育った環境、そして嫁いだ先の環境に感謝するばかりです。
二人の娘たちにも、その記憶を残してやりたいと思っています。
ウェブサイト:コアコンディショニング ミサカ