第45回目「高校生アスリートに伝えたい”身体づくり”の話」
”身体づくり”と聞いて、どのようなイメージを持っていますか?
例えば・・
✔ パワーを身につけたい
✔︎ ジャンプ力を高くしたい
✔︎ 試合後半でも動けるようになりたい
他にも
✔ 体が小さいから、大きくしたい
✔︎ 体重を増やしたい
✔︎ 体を絞りたい(体重を減らしたい)
こんな風に感じている選手も少なくないのではないでしょうか?
その1つの要因として、前回のブログは「食事」についての内容でした
”身体づくり” はスポーツにとって大切なこと。
だからこそ、まず考えてほしいのは
「何のために”身体をつくる” のか?」
今回は、部活動を一生懸命頑張っている
高校生の皆さんへ
”身体づくり” についてお話ししたいと思います
<内容>
1. 身体作りは ”競技のため”
2. ”自分の身体” に興味を持つ
3. ”未来の自分” への準備
1. 身体作りは ”競技のため”
”身体づくり”は「競技の中の困りごと」を改善するために行います
例えば、高校生の男子アスリートの中には
・筋量を増やしたい(=力づよくなりたい)
・体重を増やしたい(=体を大きくしたい)
と思っているかもしれません。逆に女子アスリートの中には
・体重を減らしたい(=痩せた方が動ける!)
・体重を増やしたくない(=太りたくない)
と思っている人もいるかもしれません
これらに共通する身近な指標の1つは「体重」であり「体重の増減」のことを指しますが
「体重の増減」に伴って
体脂肪率(体に占める脂肪の割合)や除脂肪体重(体重から脂肪量を差し引いた体重)も
高校生アスリートは少し気にかけておきましょう
これらを変えるための身近な取り組みは「食事」です
体重の増減について、簡単にまとめると以下のようになります
●エネルギー出納(食べたものから得るエネルギー)を数日間プラスに保つと増量する。逆にエネルギー消費(生きるためや運動などで使うエネルギー)がプラスになると減量する
皆さんは「食べるものは何でもいい」とは
思っていないはずです
筋肉を身につけるためには「タンパク質」が必要だということは前回のブログでもお伝えしました。
●体重1kg当たり、1日に目標とするタンパク質は約1.5~1.8gを数回に分けて摂取する
●PFCバランスを意識した食事を心がける(P:タンパク質15%、F:脂質25%、C:炭水化物60%)
●水分を適切量摂取している状態を保つこと
●健康であり、極度の睡眠不足でない状態であること
「食べる」という毎日の行動においても
”身体づくり”はちょっとした知識と努力が必要になります。
「大変そうだな」「自分にできるかな」
そう思うかもしれませんが、大丈夫。
日々、部活動に一生懸命取り組んでいると
「上手くなりたい」「強くなりたい」
その思いこそが頑張る自分へのエネルギーになるのです
2. ”自分の身体” に興味を持つ
強くなる選手ほど
・自分はいつ疲れやすいのか
・どんな時に体重が落ちるのか
・何をすると調子がいいのか
自分のことをよく知っています。逆に「言われたから、やる」だけだと、なかなか続きません。
だから
・なぜ食べるのか
・なぜ寝るのか
・どんなトレーニングが必要なのか
自分の”身体づくり”のために必要な情報を自分で理解することは大切です。
これはトレーニングの5原則である「意識性」で以下のように記されています
意識性の原則:
トレーニングを行う上で、強制されて行うのではなく自分の意思による方が、より効果的である
また「自分のレベルアップに何が、どのように必要なのか」ということを自覚しながらトレーニングを行うことでも効果が違うそうです。
「スポーツをやる」のは紛れもなく皆さん自身です。指導者からのアドバイスにはどんな意味があるのか、何が自分にとって必要なのか、少し考えたり調べたりするのも良いかもしれませんね。
3. ”未来の自分” への準備
”身体づくり”はすぐに結果が出るものではない。
だから”継続”するのは難しく、諦めてしまいがちです。でも
①毎日の食事
②睡眠
③水分補給
④トレーニング
⑤回復
これらは日々皆さんが当たり前に繰り返していることであり、こういう小さな積み重ねが数ヶ月後、数年後のプレーを変えていきます。
「何となく」繰り返されていた毎日を
”自分はどんな選手になりたいのか”
考えながら取り組めると、身体作りはもっと意味のあるものになるはずです。
「今日の努力が未来の自分を変える1歩になる」
●まとめ
”身体作り”で大切なのは
競技でより良いプレーをするために
自分の身体を育てること
焦らなくて大丈夫。まずは
● 朝ごはんを食べる
● 水分をしっかりとる
● 睡眠時間を確保する

そんな小さなことからでも身体は少しづつ変わっていきます。
身体づくりが難しいと感じるのは、24時間365日休みがないからです。
「何のための身体作りか」という強い動機を持ち
自分の体調(コンディション)の変化を
食事や睡眠時間、体重などデータや知識を活かしながら
自発的に行動できるアスリートになって欲しいと願います。
参考文献:競技パフォーマンスとストレングス&コンディショニング,村越智行,コーチングクリニック2018年7月号,pp60-63
引用:体力トレーニングの原理・原則,リファレンスブック,日本スポーツ協会pp178-181,2019
公式LINEアカウントお友達登録はこちら(毎月15日配信)
