試合帯同レポート#10:国スポ九州ブロック予選

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 8月30〜31日に長崎県諫早市で行われた国スポ九州ブロック予選へ鹿児島県成年女子バレーボールチームのトレーナーとして帯同しました。今回はそのサポートの様子を記録します。

内容

・試合前日のサポート

・試合当日のサポート

・気づきと反省

●試合前日のサポート 会場はエアコンもなく立っているだけでも暑い。朝から移動で軽く体を動かす予定でスケジュールが組まれました。最初の20分は全体でこちらの方から指導を、私も汗だくで動きを見せながら行いました。

 関節の可動域を最大限に可動させること。大きな目的はプレー云々の前に、外力に対して自分の”姿勢”が無意識下でコントロール”できている”状態を備えるために、関節を動かし、筋肉や腱に備わる感覚受容器に刺激を与えて求心性の神経伝達を活性化すること+視覚情報がそこには重要な要素であることを再確認しました。全員、靴を脱いで裸足で足部機能にも気を払うことにも触れました。

 プレー中、唯一体を支えている(固定されているものに触れている部分)は足部のみです。バレーボールはボールや相手など情報が上の方に多いので、下(足元)は無意識で動いています。足は”動かす”というよりも、上体(足部から上の部位)が起こした動作を”支えている”という捉え方をしています。つまり上体のブレが大きければ、足部はさらに不安定な状況をカバーすることになる。マメやタコが足の裏に増えてしまうのは”上体の不安定性”の結果だと感じています。

 こういう現象を裏付けとして、日頃から”足でしっかりと床を踏み込むこと”を伝えているので、確認の意味で股関節周り、体幹部の可動域のドリルを全体で行い、外力に対して自分の姿勢が”安定した”感覚を共有しました。股関節のストレッチングといえば股関節前面と後面を伸ばすようなものが一般的ですが、内側、外側そして回旋まで十分に可動するよう、いわゆる体幹部を含む股関節周囲筋群のストレッチングを行いました。

 ホテルに到着してすぐ、個別の対応を依頼され終了は全ての業務の終了は10:30と、いつもと同じでした。

●試合当日のサポート 2日間とも1試合目、10時開始の設定だったので、全体のスケジュールは開館からフロア開放までの時間に各自でアップ、フロアに降りて10分間の全体ウォームアップ、その後ボール練習、のちプロトコールという流れでしたが、テーピングを貼ったり、当日の朝に動きをチェックして欲しい選手がいるので、私の朝は5:20〜スタートでした。前日からの変化を見れることもこういう時間は貴重な情報収集ができますが、ここでのチェックは最低限のものだと捉えています。

 朝の内容はテーピング固定(足関節、肘の伸展制限)はそれぞれ1件程度。あとは動作がスムーズにできない要因を排除することが全体通して主な仕事です。

 1日目の1試合目の前の全体アップ、いつも通り学生に任せてしまったことは失敗でした。内容を確認すればよかった・・準備不足で動きが悪い、選手もそう感じたことでしょう。その辺も含め「試合」という経験の中で学習させていく大切さも感じています。これも勝ち上がったからこそ言える話ですが・・・反省です。

気づきや反省 初日の1試合目が1番の鬼門の試合だと認識しつつも、アップを含め、そこにベストを持っていけなかったのは事実です。試合ごとに動きが良くなることはわかっていたのですが、思うより意識が低かった、最初から発破をかけるべきでした。選抜チームであれば、必ず私が主導でやっているはずなので今後はやり方を考えようと思います。

 私のスキル自体も、試合までの準備で予測を立て、実際に試合をさせて動きを確認する、その繰り返しからその選手の現状と改善点を見つけていくことしかできません。「試合」とはこれまでの練習で培ったものトータルで戦うしかないんだとつくづく思うようになりましたが、できるサポートは今後レベルをもっと上げられるように精進したいと思います。

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この記事を書いた人

現場での活動を通して、スポーツについて思うこと、選手と指導者、チームとの関わり方、目標とする大会へ向けての準備(コンディショニング)について書いています。バレーボーラーの日頃の活動の+αに繋がれば幸いです。

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