試合帯同レポート#8:高校生バレーボール競技

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試合帯同も3週目、最後は高校生バレーボール競技大会においてチームサポートを行いました。サポート内容の一部をご紹介します。

<内容>

・姿勢・動きのブレをなくす

・良い感覚、正しい感覚を動きの中で伝える

・試合を通して感じたこと

●姿勢・動きのブレをなくす 選手の姿勢からスパイク、トス、レセプションなどのプレーを観察して運動効率の改善を図ることを最優先に行うようにしました。会場入り前には、ある程度テープで補強を行なうのですがその場だけではわからないことも多く、結局は走る時の横振れや上下動、ジャンプ時に体幹が側屈する、前後の動きが大きい、腰が落とせない、など観察、そこから修正していく必要があります。余計なところにテープを貼ってしまったな、思い込みが邪魔して間違えたな、と失敗もありました。ある程度合わせるまでに1試合かかりました。

●正しい感覚(良い感覚)を動きの中で伝える 「ストレッチングと筋力トレーニングと可動域改善のエクササイズは分けない」という発想を師匠からの教えのもとさらにプレー動作とリンクして体を動かすことを意識的に取り組みました。リベロプレーヤーに、レシーブの幅を広げるために「体のどこの部分を、どう動かせたらこのボールまで届く」というイメージと共にダイナミックに選手の動きを誘導しながら体を使わせてみたところ、プレー自体の変化が見られました。

 選手はボールを扱う事に意識するので、無意識下で起こる現象からエラー動作を修正するために「重力と重心、関節の位置」を視点としました。ボールを扱う以前に移動動作にエラーが生じていることから、そもそも体が自在に動かせていない影響は大きいです。それを選手自身が課題として認知しているかどうかは重要なポイントだと感じます。

 また、一番大事な事は「動きは良かった」という感覚を得たならば、その場(試合)限りではなくその後も継続して取り組んでいく事です。自分で行動を変えないと、他力本願な姿勢を招きかねません。「頼ること」と「依存すること」は違う、ということは明確にしておかねばなりません。

試合を通して感じたこと 今回は仕事(サポート)以外で高校生の動きをじっくり観察する時間がありました。特に男子のスパイク動作・・・「助走から踏み込み、空中動作」うまくいく要因やうまくいかない原因をじっくり観察することで今後のトレーニングのヒントを得ることができました。

 ウエイトトレーニングやその他のトレーニングも正しい形で動くことを徹底知って教えなければならないと痛感しました。時間と手間はかかりますが、非効率な使い方で訓練すればそれを体得してしまいます(バレーボールのスキルも同じ)。そういうことを蔑ろにしても、結局基礎に戻らざるを得ないことを、選手に理解を求めていかなければなりません。

 ここ3週間にわたって様々な「勝負」の場面に立ち合わせてもらう機会をいただきました。私にとって勝負する相手は結局、自分自身でした。迷って躊躇したり、判断に遅れないよう「今、目の前に見えるものに対峙する」ことに集中しました。

 今出せるもの全てを出し切った先には、必ずまた新たな発見があります。やるべきこと試すべきことは無限にある今にありがたく感謝して、次の勝負に挑むための準備をしたいと思います。

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この記事を書いた人

現場での活動を通して、スポーツについて思うこと、選手と指導者、チームとの関わり方、目標とする大会へ向けての準備(コンディショニング)について書いています。バレーボーラーの日頃の活動の+αに繋がれば幸いです。

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