4月19~20日は高校生のバレーボール競技の大会においてチームサポートを行いました。サポート内容の一部をご紹介します。
<内容>
●選手からの相談対応
●監督からの要望対応
●試合を通して感じたこと
●選手からの相談対応
基本「痛みがある、気になる」の相談に対する対応が多いですが、このチームには月2回、定期的に関わっているので、以前から訴えていた腰痛や足の痛みなどの相談も、前回と比較して痛みの評価によって「回復しているのか、悪化しているのか」という選手の身体状況を把握できるのが「試合だけの帯同」と大きく異なるメリットです。普段は各自、整骨院等で治療を行っているようなので、治療院の先生からの指摘やアドバイスも参考にしながら状況を確認していきます。
私の場合は、バレーボールのプレー中に起こる動作の中での問題点を把握、対応、改善点の提示(ドリル指導)するのが強みなので、痛みの要因を今までの身体データと運動連鎖の中から問題点を見つけてテープやストレッチングで把握、その後プレーを確認して最終的な動作の問題点を確定をしていきます
今回は2日間対応しました。1日目は対応したことをプレーで確認、2日目は前日のプレーで気づいたことを追加や修正した対応し再度試合で確認します。選手には対応した状況について聞きましたが、ほとんど気にならない程度には抑えられました。2日間通して(私の視点では)安定したパフォーマンスのサポートはできたかなと思っています。
●監督からの要望
前述した「安定したパフォーマンスのサポートができた」という自己評価は、監督が「気にならない」と感じてもらうことで確認します。私は気にならなくても、監督や選手の”ベストパフォーマンス”は聞かないとわからないので、(痛みは改善されたけれど)パフォーマンスとしては「本調子ではないからもう少し上げられないか」というコメントに沿う最終調整を試みます。
今回は動きが気になる選手を、試合中に対応してほしいとの要望もありました。ですが今回はその要望に応える仕事ができませんでした。やっぱり普段の選手のスキル(動きも含め)以上のものは引き出せなかったです。100%を70~90%引き出すことはできますが、120%は出せません。引き続き、体を変え練習にコツコツ取り組んでいくこと、その必要があることを選手には話をしましたが、私自身も何か工夫できる部分はなかったかな、というのは反省です。
●試合を通して感じたこと
今回の対応は主力の3年生がほとんどでしたが、確実に体が安定してきている事を感じました。まだ積み上げは必要ですがその中でやはり課題となる要素は①関節可動域の確保②筋力です。身につくまで時間がかかりますが、選手との会話の中で「(トレーニングで)出来なかった事が出来るようになった。継続は大事だと思いました」との事。そういう気づきを増やしていけたらと思います。
「体(フィジカル)が大事だ」と理解しつつも、それを構築していくスピードやバランスは個人それぞれです。技術練習もしなければなりません。高校生はまだまだ育成段階なので”個”のキャパシティを伸ばすことが大事だし、可能性は十分あります。でもチーム競技の練習は全体で同じ課題を課されるもの。個人が練習課題の目的と理解ができればいいですが、なかなか難しいですね・・・。
”個”それぞれが成長する、それは体だけでなく心の成長も含め、高校生が高校生らしくこの時期に過ごすのは大事だと思います。たとえば日々仲間と過ごしたりうまくいかないことを乗り越えたり、楽しみを共有したり勉強したり悩んだり。スポーツのメンタルは競技で養われると思われがちですが、それだけではないなと・・・感じています(私の個人的な意見ですが)。
時間は限られていますが、私は彼女たちの行動の変化を待つことも大事だなと思いました。自分ができること、求められていることを見間違えないように、サポートを続けていきたいと思います。