#102 トレーナーのサービス

最近・・・現場に行って改めて思ったこと。

 

「トレーナー」って選手や指導者から見ると

何をやってくれる(どんなサービスを提供してくれる)のか

不明瞭な人物だということ。

 

例えば、

ピアノの先生、美容師、歯医者、ネイリスト、パティシエ・・・

サービスの内容が既に定着している職業だから

こちらのニーズを伝えやすい。

さらにサービスの付加価値(オシャレ・上手・雰囲気がいい・美味しいなど)がついても、

商品の値段を査定しやすい。

 

それに比べると、絶対数が少ないトレーナーは

サービスがわかりにくいし、

居てもいなくても責任者(指導者)がいれば

スポーツ活動には問題ない。

それこそ

「付加価値」

で存在しているような・・・ものが

トレーナーなのでしょうか?

 

世の中が知ってるトレーナーという人物は

非常に多種多様で(→専門性があるから)

怪しい(→わからない)

人物、なんだろうなって思います。

 

実際にトレーナーと現場で関わったことのない人が

ほとんどだと思うので

一般論ですが「トレーナー」という人物像を

イメージしたいと思います。

 

【トレーナーってどんな人?】

 

トレーナーは現場で治療はしません、基本的に。

ただ、保有している資格にもよる(鍼灸師、理学療法士、柔道整復師など)と思います。

少なくとも私は治療ができません。

診断はできません(診断できるのは、医師のみ)が

競技を継続できるか否か、状態を現場で判断する知識は

ある程度必要だと思います。

常にドクターがいる現場はあまり遭遇しないので・・・

 

そうはいっても、

現場にトレーナーがいれば

痛みがあって練習が思うようにできない選手に対して

対応を委ねられることが生じます。

これもおそらく、トレーナーとは

「ケガ」に対して何か知識を持っている人だと

認識されているからでしょう。

 

例えば、病院で受ける治療(理学療法・物理療法など)から

スポーツ活動に復帰する時、いきなり同じ練習に参加するのは

不安や抵抗もあると思います。

 

競技によって発症頻度が高いケガ(障害・外傷)については特に

医学的な知識を学び、それなりに経験を積んでいるので

選手から状況や既往歴を問診し、必要あれば測定や評価を行い、

メディカル(医療)・アスレティック(運動)のレベルの判断と

今後、どのようにこの痛み(ケガ)と付き合っていくのか

どういうカラダづくりを行いつつ、練習に不安なく安全に復帰できるのか?

 

相談を受けたり、アドバイスする橋渡しの役目を担うのが

トレーナー(アスレティックトレーナー)です。

 

【こんなトレーナーもいます!】

 

前述イメージが、多くの人が想像するトレーナー像だと思います。

「専門性」という意味では

フィジカルトレーナーという、競技に特異的な身体づくりを指導する

身体強化主体のトレーナーも存在します。

とにかく、身体を鍛えたい!ケガのしにくい体づくりをしっかりやりたい!

という要望がある人にはオススメです。

 

トレーナーにも専門性がある、ということは知っておいてください。

 

【私のスタイル】

 

私は現在フィジカルトレーナーの立場で対応しています。

カラダをしっかり鍛えることでケガをしにくい土台を作り

パフォーマンスアップを狙います。

 

ケガに関する相談は多く受けます。

既に整形外科等で診断を受けている場合が多いので

私が現場で対応しているケガに関しては

以下で分類し、原因を具体化していきます。

 

・全身の筋力(特に体幹部)が不足している

・関節の柔軟性が不足している

・カラダの使い方があまり上手くない

・カラダの使い方に工夫が必要

これらはパフォーマンスに直結してきます。

 

痛みのある部分に何かを施すのではなく、

一連の動作の中から”ケガの原因”を見つけていくのが

私が得意とする手段です。

 

【一筋縄ではいかない、難しさと面白さ】

 

根本的に身体や動きを解決するには時間を要しますが

「今後やるべきこと」を教えてからがスタートです。

 

しかしながら

指導している時には上手くできても

いざ、一人で取り組もうとすると「あれ?」となります。

 

どうやって、カラダを動かすんだったっけ?

これで合っているのかな?

 

そういう不安が出てくる日もあると思います。

「やっぱり、痛いからダメだ」と思う日もあるでしょう。

 

一人だけで、頑張るのは難しい。大人だって、難しいんです。

 

選手に、変わる努力を継続させるためには

選手の努力だけでは難しいこともある。

「チーム環境」も合わせて構築していく必要があると感じています。

皆と違うことをしても、何も思われない環境。

むしろ「何してるの?教えて!」と

選手間で波及していく環境は

非常に面白い化学反応を起こすことがあります。

 

【現場にこだわる意味】

 

女性のトレーナーは絶対数も少なく

フィジカル強化を主に、スポーツ現場でパフォーマンス向上を狙う人は

さらに少ない。でもココでやることに、意味がある。

 

”練習環境でなければ” 伝わらない事ってたくさんあって

日々のリアルな悩み、日々のリアルな不安に

悩んでいる選手のみならず

一番大切なのは

指導者の想い。

 

熱量はさまざまですが

指導者のいろんな想いに共感します。

 

昔は私まで熱くなってしまいよく失敗していました(笑)

今となっては

トレーナーの感情など、現場では必要ない、と信じています。

 

あくまで、

指導者と選手との関係性が全て。

 

”三歩引く場所” で冷静に見守る。

必要な時、動く。

 

この「無」の感覚でスポーツを観るのは

現場で染み付いた職業病みたいなもんで

 

我が子の試合ですら、感情をどこかに置いてきてしまうことが

ちょっと、自分で残念なところでした(笑)。

 

 

About the author: MISAKA AYA

バレーボール競技専門の女性フィジカルトレーナーです。 現場での活動を通して、スポーツについて思うこと、選手と指導者、チームとの関わり方、目標とする大会へ向けての準備(コンディショニング)について書いています。バレーボーラーの日頃の活動の+αに繋がれば幸いです。