第39回目「SNSでトレーニング情報を探すときの”落とし穴”と正く選ぶコツ」
わからないことや興味があることをスマホで
”検索”して調べることができるのはとても便利ですね。
私もトレーニングやケガのことなどを調べて参考にすることがあります。
でも調べれば調べるほど情報量が多くて「どれを信じる?」となりがちではないですか?
実際にケガの予防やパフォーマンスアップは
その時”出会った情報”が自分に合ったものなのかどうかによって
逆に悪くなることもあります
今回は、その”落とし穴”と正しく情報を選ぶコツを紹介したいと思います!
●よくある”落とし穴”とは?
その1:
トレーニングの目的がバラバラ問題
「強いスパイクを打ちたい=腕(肩)の筋力を高めるトレーニング」本当に今のあなたの目的に合っていますか?
その2:
その選手は合っていても、あなたには合わないかも?!
あなたの「憧れのアスリート」がどんなトレーニングをしているのか気になって調べてみた!
という経験はありませんか?
でもそのアスリートにとっては「合っている・必要」なトレーニングが
あなたに「合っている・必要」かどうかは別問題です
体格や競技レベル、柔軟性などの身体フィールドが違えば
必要な負荷や動きも違うということを知っておきましょう
その3:
1回見ただけで「できた気になる」問題
SNSの1番の問題点・・・「調べる→保存する」で知った気になる
または「やってみた」けど継続しない、のも手軽に入る情報の”落とし穴”です
その4:
「簡単に効果が出ます」系に振り回される
「簡単」「手軽にできる」は情報展開が早いSNSにおいてキャッチーなフレーズですね
しかしながら科学的な裏付けがなく、根拠が弱いものも多いことも理解しておきましょう
その5:
かっこいい動き=良いトレーニングとは限らない
派手なエクササイズほどリスクが高いこともあります
●じゃあどうやって選べばいい?”正しい情報の見極め方”

左のイラストはSNSでよくある内容
”カッコ良さ”につられて選びがちだけど
いきなりやるとケガのリスクが大きいものもあります
例えば以下のようなエクササイズには注意が必要です
・高く跳ぶジャンプ系
・片足バランスの応用エクササイズ
・高負荷のトレーニング
また、右のイラストは地味だけど
実は先に必要な基礎体力やパフォーマンスを上げる土台だったり、怪我予防にも直結する部分になります
・関節の可動域づくり
・正しい姿勢づくり
・軽い負荷から始める基礎筋力づくり
トレーニングは「派手さ」よりも「土台作り」が先です
ここを飛ばしてしまうと、結局後戻りしたり成長が早く感じるけど
成長が早く止まってしまうことも・・
体の成長にもパフォーマンスの成長にも”ステージ”があることを理解しましょう
1 目的に合っているか?
2 そのトレーニング動作は正しくできるのか?
3 安全性や段階づけが説明されているか?
●最後に
情報は”自分の体を守るためのツール(道具)の1つ”です
情報に振り回されず、目的を考えて選ぶことが大事なのですが
選ぶ力は、学んだり試したり失敗したりと経験する事で必要です
だからこそもし迷ったら信頼できる指導者やトレーナーに相談する(=コミュニケーション能力)が
人間には欠かせないのだと思います
画面や文字からでは得ることのできない”感覚的なもの”は
体に触れたり、言葉のやり取りなどの経験の中で養われることが多いからです
スポーツパフォーマンスを高めるためのトレーニング(情報)は
「自分の体を大切にする」ためのもの
それはケガの予防になったり
あなたが頑張りたい(上手くなりたい)の手助けとなるものでなければなりません
色々と悩みながら、試して、時間をかけてみることが遠回りのようで
こういう経験が自分の自信(メンタルの強さ)になったり
結果的にパフォーマンスアップの近道となるでしょう
便利なツール(検索)をうまく利用しながら
より良いパフォーマンスアップを目指してくださいね!
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